BUSINESS

ホイール技術

生産体制の強化でグローバルに展開。

海外生産拠点を充実させ、世界で戦えるグローバルカンパニーへ。軽量化と強度向上に力を注ぎ、ホイールメーカーとしての確固たる地位を築きます。

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特殊限界熱処理

製品の高品質化と軽量化を実現

熱処理とはアルミニウム合金の強度を上げる工程で、自社開発した最新型の熱処理炉で通常の大気炉では1時間ほどかかる炉内の製品昇温時間を10分以下に短縮しました。当社のこの技術では、炉内温度を自在に制御することができ、炉内の温度分布(温度のバラツキ)を5分の1以下に抑えることに成功しました。この熱処理を製品に施すと、当社製品比で、従来品より金属組織が約2倍精密になり、強度がでるため、製品の肉薄化、製品の軽量化を実現することができます。この技術はホイールのみならずアルミ鋳造製品全般に適用できます。

02

Gravity Die Cast(重力鋳造法)

鋳物製造の原点ともいえる鋳造法で、溶かしたアルミニウム合金を金型あるいは砂型に自然重力を利用して、鋳型に注入し製品を鋳造します。また、砂の造形物(中子)と同時に鋳造することによって、中空の鋳物部品を作ることもできますが、より難易度が高くなります。当社では長年にわたる経験とノウハウをもとに、高品質・高付加価値の製品を提供いたします。

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低圧鋳造(Center gate LPD)

アルミホイールの製法において世界的に最も一般的な製法です。密閉された炉内の溶湯(溶けた金属)表面に低い圧力をかけ、炉と金型中央をつなぐ管をとおして溶湯を押し上げ、炉上部の金型に注入する方法です。加圧を止めると管内の溶湯が炉内に戻るため材料のむだがなく、安定した品質が得られる鋳造法です。

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ANC製法(ASAHI New Casting)

センターゲートLPDを発展させた、当社独自のアルミホイール鋳造法です。通常デザイン面に一箇所の注ぎ口を金型両脇に二箇所設けることによって、ホイールのデザイン面に当たる金型中央部分の冷却が行えます。アルミニウム合金は冷却を速くすると強度が高く、内部品質が安定するという性質があるため、より薄肉・軽量で強度の高いアルミホイールを提供することができ、金属組織が微細な製品を作ることができます。